蓮華が咲きました
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観音様と睡蓮

赤い睡蓮の花が咲きました

六月に入り、雨の匂いを感じる梅雨の時期が訪れました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

光明閣の観音様の御前には睡蓮が植えてあります。
ヒメスイレンという小さい品種なのですが、つい先日、綺麗な花を咲かせてくれました。

話は変わりますが、仏教では蓮や睡蓮の総称である蓮華が多く用いられます。
写真の観音様が乗っている蓮華の形をした台座は「蓮華座」といいます。
また、手には蓮の蕾を持っていらっしゃいます。

これだけ蓮が用いられる理由として、蓮が悟りの象徴として用いられていることが挙げられます。
蓮は泥の中から綺麗な花を咲かせます。
そして仏様は、煩悩で満たされたこの世界から、悟りという美しい花を咲かせます。
悟りに到る過程と蓮が咲く過程が似ていることから、蓮は悟りの象徴として用いられているのです。

そのような理由で光明閣では睡蓮を植えています。
光明閣の睡蓮は七月に向けて、赤だけではなく、黄色や白色の花を咲かせます。
また、寛永寺辯天堂がある不忍池の蓮も、7月ごろから咲き始めます。
皆様もお参りの際は是非蓮華に目を向けてみてください。

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