百日紅
- -

観音様と百日紅

百日紅の花

  
秋の彼岸も近づいてまいりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

光明閣の観音様の後ろでは、百日紅の花が綺麗に咲いております。
百日紅は「サルスベリ」という名前ではありますが、実際には猿は簡単に登れてしまうそうです。


話は変わりますが、比叡山と猿というのは密接にかかわっています。
比叡山の麓にあり、比叡山の山の神である大山咋神(おおやまくいのかみ)を祀っている日吉大社では、「神猿(まさる)」と呼ばれる魔除けの神がいます。「魔が去る」「勝る」ということから、古来より大切にされています。
伝教大師最澄上人の御廟所である浄土院にも、棟持猿(むなもちさる)と呼ばれる、建物の軒下四隅を支えている神猿がおります。
宗祖である伝教大師の御廟所がある浄土院は、比叡山の中でも特に大切な場所であります。
その浄土院に神猿がいるという事は、比叡山において猿は魔を除けてくれる重要な存在であったと言えます。

お参りに来た際は、百日紅を眺めてみてはいかがでしょうか。

TOPに戻る