こどもの日
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初夏の青空が広がり、吹き抜ける風が心地よい季節となってきました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、皆様のこどもの頃の夢はどのようなものだったでしょうか。

令和三年三月に調査が行われた「第一生命『大人になったらなりたいもの』アンケート」によると、今の小学生男子がなりたい職業の一位は「ユーチューバー」ではなく「会社員」だそうです。そして女子の一位は「パティシエ」だそうです。

こどもは、大人が想像しているよりもよく見ています。
子供は遊んでいながらも、在宅勤務しているお父さんお母さんの背中を見て、ひっそりと憧れているのでしょう。
女の子も、家族と一緒に家でお菓子作りをした楽しい経験が忘れられず、「パティシエになりたい」と願っているのでしょう。

コロナで環境が変化している中、一生懸命に働いて家庭を支え、こども達に出来るだけ家の中で楽しく過ごしてもらおうと、様々な方法を実践しているお父様お母様の頑張りが、こども達の夢に良い刺激を与えているのだと思います。

天台宗を開かれた最澄上人は、「山家学生式」にて、国の宝は金銀財宝や価値のあるものではなく、一隅を照らす人であると述べています。一隅を照らす人とは、自分の置かれた環境下で全力を尽くす人の事です。

未来に向かって夢を持ち、一生懸命に今を生きているこども達はまさに国の宝であるといえます。
それだけではありません。家族の為に働き、こども達が今の環境でどうやったら楽しめるのかを考え、実践しているお父様お母様も国の宝です。
そしてそのお父様とお母様を育ててきた方々も、国の宝なのです。
つまり、皆様のご先祖様が一隅を照らし、命のバトンを繋いでいったからこそ、皆様がいて、また一隅を照らしているのです。

改めまして、皆様がこどもの頃はどんな夢を持っていたでしょうか。そんなことをふと思い出しながら、命のバトンを繋いでくださったご先祖様に感謝をしてみてはいかがでしょうか。

引用元:第32回「第一生命『大人になったらなりたいもの』アンケート」

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