令和三年光明閣年末総回向を厳修致しました
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令和三年十二月十五日に光明閣年末総回向を厳修致しました。

法要の際に「回向」という言葉をよく耳にするかと思います。回向というのは、「自分で積んだ功徳を巡らせる」ことです。
功徳とは、善い行いをすることによって起こる善い影響の事です。
もう少し説明いたしますと、例えば法要を執り行うことによって、お勤めをした僧侶や参列された皆様は「先祖供養」という善い行いをしています。
因果応報という言葉があるように、善い行いをすると誰かに善い影響が起きます。法要でしたらこの善い影響というのを皆様のご先祖様に向けます。
さらに、ご先祖様に善い影響があるだけではなく、皆様自身にも善い影響があります。
その善い影響というのは、ご先祖様に手を合わせた心の中で起きているかもしれませんし、ずいぶん後になってからふとした時に起きるかもしれません。いつ起こるかというのは分かりませんが、因果が有る以上、皆様の善い行いはご自身に善い影響として巡ってきます。
このようにして自ら行った善い行いというのは他者や自分へと巡っていきます。これを「回向」と言います。
自ら行う善い行いは、ご先祖様の供養だけではなく、あらゆる事柄に当てはまります。
電車で席を譲ったり、困っている方にふと声をかけたりなど、見返りを求めないその温かな行動が、まさに巡り巡って「回向」となるのです。

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